浦添市長選2氏ラジオ討論  松本氏、コロナ対策商品券の発行へ 伊礼氏、18歳以下支援金 


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ラジオ番組で討論する松本哲治氏(左)と伊礼悠記氏(右)=30日、浦添市前田のFM21

 2月7日投開票の浦添市長選に向け、市内のコミュニティFM「FM21」などは30日、立候補を予定している現職の松本哲治氏(53)=無所属、自民、公明推薦=と、新人で浦添市議の伊礼悠記氏(38)=無所属=によるラジオ討論会を開催した。最大の争点となる那覇軍港の浦添移設で立場の違いを明確にし、新型コロナウイルス感染対策ではそれぞれの独自カラーを強調した。

 軍港移設の是非について、「容認」の松本氏は、昨年8月の知事や那覇市長との間の3者合意を念頭に、「私たち市民にとっては苦しい決断かもしれない。しかし、那覇市、県全体の発展と喜びに変わるのであれば、しっかりとそれを受け止めていくのも政治の選択だ」と話した。

 伊礼氏は、那覇軍港の無条件返還を掲げて浦添移設受け入れに「反対」し、「那覇にも浦添にも軍港がないほうが県経済は発展する。西海岸のきれいな海を守り、キンザー返還跡地の経済発展を市民と地元業者、地権者と共に進めていく」と訴えた。

 コロナ対策で、松本氏は「波及効果のある経済政策を打っていく」として、プレミアム付き商品券の発行などを挙げた。伊礼氏は「命と暮らし守っていく政治を実現する」として、18歳以下1人につき1万円支給などを挙げた。

 討論会はFM21、FMレキオ、ちゅらハートFMもとぶの3社が共催した。