【動画あり】米軍機か、国頭・辺戸岬周辺で低空飛行


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低空飛行する米軍MC130Jとみられる機体=4日午後1時24分、国頭村の辺戸岬(提供)

 【国頭】国頭村の辺戸岬周辺で4日、軍用機の低空飛行が確認された。機体は米空軍のMC130J特殊作戦機とみられ、数十メートルの高度で北方海上から飛来し、辺戸岬の陸地上空をわずかにかすめて南方へ飛び去ったという。

 同岬周辺はやんばる国立公園に含まれている。岬でクジラなどを観察していた男性(67)=国頭村桃原=らが目撃した。軍用機は午前11時9分ごろと午後1時24分ごろ飛来し、同様のルートで岬周辺を通過した。沖縄本島の海岸線に沿って東海岸側を北上し、辺戸岬周辺で折り返し西海岸側を南下して飛行した可能性もある。この男性は「岩場にぶつかるかと思った。土日は観光客でにぎわう場所で、国立公園にはふさわしくない光景だ」と話した。

 軍用機の低空飛行は航空機を探知するレーダーの捕捉を避けるための訓練とみられる。リムピース編集長の頼和太郎氏は「地上の特殊部隊支援や、超低空でのヘリコプターへの空中給油実施などを想定しているのだろう」と分析した。同型機とみられる米軍機の低空飛行は慶良間諸島周辺でも確認された。大宜味村でも1月28日、軍用機の低空飛行が確認された。