那覇市の21年度予算1610億円 コロナ対策や新市民会館の整備で過去最高


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那覇市役所

 【那覇】那覇市は3日、2021年度一般会計予算案を発表した。総額は前年度比2・2%(34億2千万円)増の1610億1700万円で、過去最高となった。新型コロナウイルスのワクチン接種や、10月31日に開館予定の那覇文化芸術劇場なはーと(新市民会館)の整備、小中学校の校舎建て替えなどが増加につながった。

 新型コロナウイルス対策として、ワクチン接種事業に約13億5千万円を計上したほか、保育所従事者らを対象としたPCR検査事業に約1億4千万円、登校時の児童生徒の健康観察や校内消毒などを担う人材を市立小中学校に1人ずつ配置する事業に約1億611万円などを盛り込んだ。

 歳入では、固定資産税が那覇空港第2滑走路の完成や新築家屋の増加で前年度より約13億4万円増えた一方、コロナ禍により市民税が個人・法人共に減少した。市税は前年度より1・7%(8億3562万円)減の491億9727万円だった。約17億6200万円の収支不足が生じ、財政調整基金から取り崩している。