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新型コロナは動物から感染か、研究所説には否定的見解 WHO調査団【WSJ厳選記事】


アジア・オセアニア

By Jeremy Page, Chao Deng and Drew Hinshaw
2021 年 2 月 10 日 07:18 JST 更新プレビュー


 【武漢(中国)】新型コロナウイルスの発生源を調査するため中国の武漢を訪れている世界保健機関(WHO)調査団は9日、ウイルスは動物から動物に感染した後でヒトに感染した可能性が最も高く、研究所から流出したとは非常に考えにくいとの認識を示した。

 WHO調査団を代表して会見したデンマークの食品衛生専門家ピーター・ベンエンバレク氏は、新型コロナの起源について、中国政府が主張しているように冷凍食品からヒトに感染した可能性もあるとしながらも、例えばコウモリから他の小型ほ乳類に感染し、小型ほ乳類からヒトに自然感染した可能性が最も高いとの見方を示した。

 WHO調査団は新型コロナの起源とされる武漢の華南海鮮市場の環境サンプルのほか、地元の200余りの医療施設の事例や大量の生物サンプルを調べた。その結果、同市場は感染の急拡大が始まった場所の一つだが、そもそもウイルスがどのように市場にたどり着いたかを解明するのは不可能だと説明した。

 ベンエンバレク氏は、初期の華南海鮮市場での集団感染に続いてより小規模な集団感染が起きたのは「典型的な大流行の発生」だと指摘。一方で、初の集団感染が武漢でなく中国の別の省や他国で起きた可能性も排除できないと述べた。

 ベンエンバレク氏は「同市場は恐らく、この種の感染拡大が起きやすい環境だったのだろうが、それが全容ではない」と話した。

 新型コロナの起源を巡っては、中国政府と米政府が互いを非難し合っている。このような暫定的な調査結果も、政治論争を鎮めることはなさそうだ。

 トランプ前政権は昨年、武漢の主要研究所の職員が2019年秋に病気にかかり、新型コロナ感染症のような症状を示した証拠があると主張したが、証拠は公表しなかった。

 WHO調査団はこの日、武漢ウイルス研究所を含めて当地の主要研究所の安全手順に安心したと説明。ベンエンバレク氏は、同研究所は新型コロナと密接な関係のあるウイルスを一切扱っていなかったと語った。




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