感染防止対策はどうやった? コロナ禍で修学旅行生を受け入れた事例を紹介


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修学旅行受け入れに向けた防疫対策セミナーに参加する観光事業者ら=10日、那覇市のロワジールホテル那覇

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は10日、観光事業者らを対象に「第2回沖縄修学旅行受入事業者防疫対策セミナー」を那覇市のロワジールホテル那覇で開いた。コロナ禍に修学旅行生を受け入れた事業者らから、感染防止対策の事例が発表された。県立中部病院感染症内科の高山義浩医師を交えて意見交換が行われた。

 読谷村で修学旅行生向けの民泊プログラムを提供する「ちゅらむら読谷」の駒田博志さんは、昨年12月に修学旅行生を受け入れた事例を紹介した。

 駒田さんは、受け入れ前に民家とコロナ対策勉強会や、独自で策定したコロナ対策ガイドラインの確認を行ったことを報告した。民家での食事中に会話を控えるようガイドラインで定めているため、現場から「難しい」「楽しくない」との声があったことも話した。

 高山医師は、帰省で感染が広がるように、高齢者世帯に宿泊する民泊も、民家での感染リスクが高くなると指摘。食事中は生徒と受け入れ家族の間にアクリル板を設置するなど、感染防止対策を紹介した。高山医師は「感染対策はできないことを求めると全て崩れる。できることを継続することが大事だ」と話した。