モバイルプリンス
イタリアで今年1月、TikTokの「チャレンジ動画」【※1】をまねした10歳の少女が亡くなる事故が発生しました。
そのチャレンジは、窒息して頭がクラクラする様子を楽しむもので、亡くなった少女は首にベルトを巻きつけてしまいました(絶対にまねしないように)。
TikTokは13歳以上が利用できる「年齢制限」がありますが、ほとんど守られていません。
※1 チャレンジ動画 … SNSや動画投稿サイトなどで流行する、チャレンジした様子を撮影し投稿された動画。アーティストのダンスをまねしたり、メイクで変身するチャレンジなど種類は豊富です。動画撮影中に全く動かずマネキンになりきる「マネキンチャレンジ」、回し蹴りでペットボトルのキャップだけを吹き飛ばす「ボトルキャップチャレンジ」なども大ブームになりました。その一方で、洗濯用のジェルボールを飲み込む「洗剤チャレンジ」などの危険な動画も、無謀さに憧れる若者に人気が出てしまい、問題となっています。
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危険なチャレンジ動画はユーチューブでも流行しました。
美容液などの燃えやすい液体を身体に塗って火を付けるチャレンジ動画が流行し、少年・少女が大けがをする事故が多発したのです。
それを受けてユーチューブは2019年1月から危険なチャレンジ動画を禁止しています。
今後も新しいSNS・動画投稿サイトなどで危険なチャレンジ動画の流行が繰り返される可能性があるので、注意が必要です。
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注意すべきはチャレンジ動画だけではありません。過激なユーチューバーの動画をまねすることでトラブルに巻き込まれたり、警察に逮捕されたりするかもしれません。
また、少し前には瓶にサラダを詰めた「メイソンジャーサラダ」がネットで話題となりブームになりましたが、食中毒の危険もある、リスクの高いレシピでした。
ネットでブーム・話題になったものは、ついついまねしたくなりますが、それらは必ずしも安全であるとは限りません。
すぐに飛び付くのではなく、自分で安全か考えて、さらに危険性の指摘はないか様子を見てからチャレンジしてみましょう。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。