辺野古設計変更 沖縄県が再び質問状 防衛局に13項目


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
埋め立てや護岸工事が進められる新基地建設現場=2020年9月3日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸

 名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局が県に提出した工事の設計変更について、県は22日、防衛局に質問状を送付した。設計変更で、県が防衛局に質問状を送るのは昨年12月に続き2度目。今回は陸上自衛隊と米海兵隊が、辺野古の米軍キャンプ・シュワブを共同使用することについて協議や合意があったかなど13項目96件を質問した。回答期限は3月8日と設定した。

 前回の質問で防衛局は、軟弱地盤が約90メートルに達する地点を改めて調査する考えがあるかと問われ、「必要はない」と答えていた。県はこれまで、設計変更申請では軟弱地盤の詳細なデータがないなどと指摘しており、今回もこの地点の土質を再調査する必要性を質問した。このほか、埋め立て用の土砂を本島南部から搬出することについて、騒音や振動など環境への影響を質問した。また、昨年2月以降複数回にわたり大浦湾で、ジュゴンのものとみられる鳴き声が確認されたことに関し、鳴き声のデータの提供を求めた。