男子は北玉、女子は佐敷が優勝 ミニバスケット冬季選抜


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 ミニバスケットボールの第35回県冬季選抜大会・第13回沖縄タイムスワラビーカップ最終日は27日、西原町民体育館で行われ、男子決勝は北玉が金城に45―35で勝利した。女子決勝は佐敷が43―41で銘苅に競り勝った。男女の優勝チームは第52回全国交歓大会(3月28~30日、東京都)への出場権を得た。


女子・佐敷、連係で突き放す

女子決勝、佐敷―銘苅 ドライブで攻め込む佐敷の平良美海(左)=27日、西原町民体育館(ジャン松元撮影)

 佐敷と銘苅の女子決勝は競り合いとなり、28―28で第4クオーターを迎えた。一進一退を繰り返して残り約4分、いまだ32―32の場面で佐敷のガード平良美海が中心となり一挙に点差を広げた。平良は「緊張したけど周りが支えてくれると思った」と連係を次々と生み出し、得点機を演出した。

 まずは平良がフリースローとドライブで3点を奪うと、続いて平良のパスを受けた田邊樹莉愛がシュートを決める。さらに平良がドリブルから得意のジャンプショットで加点。今度はゴール下に走る小谷沙希乃へ縦のパスを通し、小谷がレイアップシュート。残り2分を切ったところで7点差まで広げた。

 「ワンチーム」を掲げて強くなってきた。コロナの自粛期間中もリモートミーティングで互いに気持ちが離れないようにし、練習再開後はパスゲームを志向してフォーメーションを練り上げた。末吉市子監督は「誰が出ても同じプレーができる」と層の厚さに胸を張る。指導陣もメンタルケアや戦術分析などそれぞれが得意とする分野を分け合い、協力した。6年生主体のメンバーで初の全国大会に挑む。伊川咲野主将は「このメンバーで1戦でも多くバスケを続けたい」と一丸で挑む。

 (古川峻)


男子・北玉、終始主導権握る

男子決勝、北玉―金城 切り込んでシュートを決める北玉の上間祇汰

 男子北玉は試合数日前に主力の喜屋武銀大がけがで出場できなくなり、メンバーは「仲間のために必ず勝って全国に行く」(上間祇汰主将)と誓って臨んだ。決勝は終始優位に進め、昨年11月の夏季大会に続く優勝を果たした。

 ガードの上間がパスや鋭いドライブで主導権を握った。センターの相澤源喜もマッチアップの相手を抑えつつ、ダンクを決めるなど攻守で貢献。主将の上間は「練習が少なく難しい時もあったけど、皆で声を掛け合って優勝できた」とうれしそうだった。

 レベルの上がる全国での戦い方について、上間は「思い通りにプレーできない時も感情的にならない」と落ち着いたプレーを誓う。相澤は「ダンクを決めて負けない試合をする」と闘志を燃やした。