沖縄知事「報告が不正確なら問題」 空自の泡消火剤流出に見解


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航空自衛隊那覇基地から飛散した泡消火剤=2月26日、那覇市高良

 航空自衛隊那覇基地から流出、飛散した泡消火剤に有機フッ素化合物の一種PFOS(ピーフォス)が含まれていたという琉球新報の報道を受け、玉城デニー知事は10日、「現在、部局で確認してもらっている。正式な報告を受けてからしかコメントできない」とした上で「もし県に来ていた自衛隊からの報告が正確でなかったなら、非常に問題だと言わざるを得ない」と語った。県は情報を収集し、対応を検討している。

 航空自衛隊は9日に引き続き、10日もPFOSが含まれていた事実について「現在事実を確認中で答える段階にない」と述べた。基地内の水路から取って保管している汚染水で成分を分析するかどうかについても「検討中」にとどめた。那覇市が調査することについて「承知している。引き続き市と連携し適切に対応していく」と述べた。

 空自は琉球新報の報道に先立って9日、関係自治体に報道予定を事前に知らせていた。自治体によると、報道後の情報提供や説明はない。