「住民の心情理解できる」 嘉手納爆音訴訟の上告棄却 三連協会長・當山町長、不満示す


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嘉手納基地

 第3次嘉手納爆音訴訟で原告の上告が退けられたことに対し、嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の當山宏嘉手納町長は、同基地から派生する騒音について「継続的な調査を通して蓄積されたデータでも証明されている上、これまでの訴訟の中で裁判所が受忍限度を超えるとの判断も下している」と述べ、不満を示した。

 その上で「常駐機に加え外来機の訓練が増え、依然として改善されないパパループの問題など課題はさまざま。住民が裁判に訴える心情はよく理解できる」と述べた。

 一方、県幹部は「被害を認めながら、将来分や飛行差し止めを認めないのはどういうことか。(原告は)また訴訟を起こさざるを得ず、この繰り返しだ」とため息をついた。訴訟を起こした住民たちの心情について「政府に求めてもらちが明かず、司法に訴えてきたのだろう。それでも訴えが認められず、残念だ」と語った。