オリックス・宮城が開幕先発勝利 10代では球団で64年ぶりの快挙


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オリックスの宮城大弥=2月9日、宮崎市清武総合運動公園第2野球場(ジャン松元撮影)

 プロ野球オリックスは27日、埼玉県のメットライフドームで埼玉西武ライオンズとの2戦目を3―2で勝利し、先発を務めた沖縄県出身の宮城大弥投手(19)=嘉数中―興南高出=が勝利投手となった。7回123球を投げ、8三振を奪い2失点。1点リードの場面で降板した。開幕カードで10代の投手が先発勝利を挙げたのは2018年の京山将弥(DeNA)以来。オリックスでは、通算350勝を挙げた米田哲也が、阪急時代の1957年に達成して以来64年ぶりとなる。

 宮城は初回に同じ沖縄県勢の山川穂高に先制適時打を許したが、その後は切れのある直球にチェンジアップやカーブを織り交ぜ、緩急を付けた投球を披露。2点リードの七回裏、1アウト満塁のピンチを1失点で乗り切り、勝利投手の権利を残して交代した。八回は平野佳寿、九回は漆原大晟がゼロで抑え、1点リードのまま逃げ切った。

 ヒーローインタビューでマイクを握った宮城は「とても緊張したけど、真っすぐに強さがあり、変化球も緩急を付けて自分らしいピッチングができた」と振り返った。七回のピンチについては「守備がエラーをしてしまったけど、ここで集中を切らしたら大量得点になると思って集中し、最少失点に抑えることができた」と淡々と語った。

 2001年8月25日生まれ。宜野湾市出身。左投げ左打ち。2019年のドラフト会議で1位指名を受け、オリックスに入団。昨年11月にはプロ初勝利を挙げた。

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