沖縄でコロナ変異株、新たに22人確認 28日の感染は68人


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新型コロナウイルス変異株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 沖縄県は28日、県内の新型コロナウイルス患者88人の検体を国立感染症研究所に提出したところ、22人から変異株が確認されたことを明らかにした。確認された変異株は1月から2月にかけて陽性が判明した検体で、このうち、21人は従来株よりも免疫やワクチンの効果が低下する可能性が指摘されている「E484K」だった。残りの1人は調査中。

 28日は10歳未満から90代までの68人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県の糸数公保健衛生統括監は、県独自の緊急事態宣言解除後の感染拡大について「変異株は少しずつ広がっている可能性がある。感染拡大に直接影響したかは分からない。監視を強めていきたい」と述べた。

 県内で初めて変異株が確認されてから、これまでに合計31人の感染が分かった。変異株は、従来株よりも感染力が高いとされ、世界保健機関(WHO)が警戒を強めている「N501Y」が3例、E484Kが27例、調査中が1例。