【独自】「沖縄アリーナ」近くにホテル 琉球キングス本拠地、23年開業 沖縄市が民活整備


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 沖縄市コザ運動公園のサッカー場跡地に、ホテルなどの複合施設が整備されることが5日までに分かった。関係者によると、すこやかホールディングス(沖縄市、宮里敏行社長)が代表事業者として施設を整備・所有する計画で、ホテル部分は、県内でロワジールホテル&スパタワー那覇などを運営するソラーレホテルズアンドリゾーツ(東京都)による運営を予定している。

 民間資金で都市公園を整備・管理する「パークPFI」方式で利用事業者を募り、沖縄市の委員会が選定した。事業計画は「すこやか」や「ソラーレ」のほか、市内に本社を置く仲本工業、おきなわスポーツイノベーション協会を含む6者で構成するグループが提案した。

 来週にも、市が設置計画を認定して正式決定する。

 計画はホテルのほか、飲食や売店などの施設を設ける。今後は事業に関する基本協定を市と結び、設計や工事を経て、2023年度以降の開業を見込む。

 コザ運動公園サッカー場は、13年の人工芝舗装工事中に大量のドラム缶が掘り起こされ、毒性の高いダイオキシンが検出された。現場は米軍基地の返還跡地で、ドラム缶は米軍の廃棄物とみられている。沖縄防衛局が17年に汚染除去を完了したが、沖縄市はサッカー場としての利用を断念、駐車場として利用されている。

 沖縄市は跡地の利活用に民間のノウハウを導入し、道向かいのコザ運動公園や3月にオープンした「沖縄アリーナ」とも連携した、スポーツコンベンションを軸とした経済振興に活用したい考え。

 (島袋良太)