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トランプ氏側近が旗揚げ、法廷でバイデン氏攻撃へ【WSJ厳選記事】


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前大統領上級顧問のミラー氏、「アメリカ・ファースト・リーガル」設立へ

By Brent Kendall
2021 年 4 月 8 日 09:14 JST 更新プレビュー


 【ワシントン】トランプ前米政権で移民規制など保守的な社会政策を主導してきたスティーブン・ミラー氏(35)が、新たな司法関連団体を立ち上げる。

 ドナルド・トランプ前大統領の政策に対して、効果的かつ攻撃的な訴訟を仕掛けてきた民主党やその支持者らの戦略について、敵ながらあっぱれだと感心したというミラー氏。政権の上級顧問としてその標的となった経験から、今度は自ら反撃に出る構えだ。

 ミラー氏は今週、新組織「アメリカ・ファースト・リーガル」を設立する。トランプ政権時代の優先課題に反するバイデン政権の政策に関して、司法の場で争う考えだ。

 「バイデン氏の行動で違法と見なすものは、すべてが格好の標的になる」と同氏は語った。

 同組織はトランプ政権に仕えた弁護士の専門知識を活用するとともに、共和党系の州司法長官らと連携。各自が担当する訴訟で法的・金銭的なリソースを必要とする弁護士らと協力する。

 最終的にはバイデン政権にとどまらず、警官支援やハイテク大手を相手取った訴訟まで視野に入れている。このほか、トランプ政権時代に自身が支持したものに反対するビジネスも標的にする考えを示した。

 ミラー氏は、米自由人権協会(ACLU)といった団体による執拗(しつよう)な訴訟が、ホワイトハウスの政策にいかに急ブレーキをかけるかを身をもって経験したと語る。例えば、トランプ政権が新たな取り組みに着手すると、「裁判所1カ所で1件の訴訟ではなく、裁判所6カ所で6件の訴訟が提起された」という。

 「これは極めて有効な戦術であり、われわれには対抗手段がなかった」としている。

 ミラー氏自身は法律家ではない。ジェフ・セッションズ元上院議員(共和、アラバマ州)やミシェル・バックマン元下院議員(共和、ミネソタ州)ら保守派議員のスタッフを務めた後、2016年の大統領選でトランプ陣営に参加した。

 アメリカ・ファースト・リーガルの支持者には、マーク・メドウズ前大統領首席補佐官やマシュー・ウィテカー元司法長官代理らが含まれ、両氏は同組織の理事に名を連ねる見通し。ウィリアム・バー元司法長官からも個人的に激励を受けたとミラー氏は語った。トランプ氏もいずれ公の場で支持を表明してくれると予想しているという。

 トランプ氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)への電子メールで「保守派とアメリカ・ファースト(米国第一主義)の支持者らは追いつき、立場を逆転させる必要に迫られている。だからこそ、スティーブンやマーク・メドウズが早急にこの重要な空白を埋めようと取り組んでいることを称賛する」とコメントした。

 ミラー氏は当初の予算額や献金額については明らかにしなかった。ただ、初期の運転資金を手当てできる「相当な資金」を集めたとした。これらの資金は「多額の小切手を切れる」献金者から調達したとし、今後は中小規模の献金集めを近く開始すると述べた。

 ホワイトハウスのバイデン氏の報道担当者はコメントを控えた。




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