のぼりをハンカチに再生 なんじぃ柄、エコバッグにも 福祉事業所・Peace


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廃棄予定のなんじぃのぼりを活用してハンカチに変えた障がい福祉サービス事業所「ピース」の利用者ら=8日、那覇市高良

 障がい福祉サービス事業所のPeace(ピース、那覇市)はこのほど、ミスプリントの「なんじぃのぼり」を活用し、エコバッグとしても使えるハンカチを商品化した。新型コロナウイルスの影響で事業所への作業依頼が大幅に減る中、ハンカチの商品化が雇用創出に寄与し、廃棄物の再利用にもつながった。

 昨年、南城市商工会が市内の広告代理店、クリア(宮里真作社長)に、南城市のキャラクター「なんじぃ」をあしらったのぼりを発注したが、印刷業者が約100枚を間違えて製作した。廃棄するところだったが、宮里社長は「ピースと相談して、ハンカチの商品化につながった」と振り返った。

 ハンカチは税込み500円で、南城市地域物産館で販売している。売り上げの一部は市社会福祉協議会に寄付する。

 ピースの垣花恵統括部長は「コロナの影響で2020年の売り上げは前年比約6割減となった。ぜひ多くの企業に作業を依頼してほしい。内容に応じて対応していきたい」と述べた。

 作業依頼などの問い合わせは、クリア(電話)098(975)5005。