コロナワクチン予約一時停止 糸満市でシステムトラブル 19日以降再開【市町村別予約開始日一覧】


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 新型コロナワクチン接種の予約受け付けが一部市町村で始まる中、沖縄県糸満市は14日、予約のアクセスが集中したことで専用システムにトラブルが生じ、受け付けを一時停止させた。19日以降、地区ごとに受付日を分けて再開する。各市町村では住民が不安にならないよう、体制を整えるなど対応に追われている。

 糸満市は65歳以上を対象に(1)専用コールセンター(2)役場窓口(3)ウェブ登録―で予約を受け付けた。ウェブ登録のための同システムは、全国で複数の自治体が活用しており、アクセスが集中したことがトラブルの原因とみられる。窓口やコールセンターの予約も職員のウェブ登録が必要なため、全ての受け付けを一時中止した。

 同市は19日に兼城・高嶺圏域、21日は糸満・三和圏域を対象に窓口とコールセンターで受け付けを再開する。市の担当者は「受け付けを再開できるめどは立っている。不安にならないでほしい」と話した。

 南城市でも14日、ワクチン接種の予約が始まり電話が殺到した。市担当者は「その日の予約が終了したことで、もう接種ができないと不安視する市民も多い。防災放送などを使って必ず接種ができることを周知していきたい」と語った。同市は5月2日までに実施する900人分の予約を既に締め切った。2回目の予約を4月21日に予定している。

 今帰仁村では16日に電話での予約受け付けが始まったが「特に混乱はなかった」(同村福祉保健課)。第1回目の300人分の約8割の予約を受け付けた。

 受付開始日や方法は市町村により異なる。多くで接種券を送付。接種券やホームページの案内に従って電話やウェブで予約を申し込む。本紙調べでは、8市村を除き、予約受付開始時期の見通しが立っている。