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チリでコロナ感染者急増、中国製ワクチン接種1回で気の緩みか【WSJ厳選記事】


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By Ryan Dube
2021 年 4 月 19 日 09:04 JST 更新プレビュー


 南米チリでは中国の製薬会社、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が製造した新型コロナウイルスワクチンが主に使われており、接種ペースは世界でも特に速い。だが、感染者数と死者数の急増を受け、地元の保健当局者が対応を急いでいる。

 チリでは成人人口の半分にあたる760万人余りが既に少なくとも1回のワクチン接種を受けた。大半はシノバック製で、中国政府が発展途上国に供給しているワクチンの実地試験場となっている。

 公衆衛生当局は感染者数や死者数が急増していることについて、2回接種が推奨されているものの1回の接種だけで人々が一般にワクチンの効果を過大評価し、コロナ対策を緩めるのが早すぎたことが問題だったと指摘する。

 サンティアゴのサンタ・マリア・クリニックの感染症専門家であるクラウディア・コルテス氏は、「1回の接種では防御力が非常に弱いことがわかっている」と指摘。同氏の病院では感染者の約10%が1回の接種を受けている。「2回の接種が必要であること、待つ必要があることが明確に説明されていなかった」と述べた。

 チリ当局は16日、1050万人を対象とした調査結果を発表し、ワクチンの感染予防効果は1回の接種で16%、2回目の接種で67%だったと明らかにした。2回目の接種から2週間後では、コロナによる死亡を防ぐ効果は80%だった。

 感染予防効果は、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンよりも低い。2月に医学誌「ランセット」に掲載された査読済みの研究によると、イスラエルの約9000人を対象とした調査で、同ワクチンは1回接種から15~28日後の予防効果は85%だった。

 またファイザーとビオンテックによると、2回目の接種から最長半年後までのワクチンの有効性は91.3%だった。




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