「にぎやかな街戻って」 コロナ禍連休、業者悲鳴 沖縄県内の行楽地は人まばら  


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行楽客もまばらなビーチで思い思いの休日を過ごす人たち =4日午後2時すぎ、北谷町の美浜サンセットビーチ

 大型連休も終盤となった4日、沖縄県内の行楽地では県民や観光客が新型コロナウイルスの感染防止策を講じながら、思い思いに休日を満喫した。一方、例年の大型連休と比較すると人出はまばらで、観光関係者からは悲痛な声も上がった。

 北谷町美浜のアメリカンビレッジでは、例年の連休中のような混雑は見られなかった。観光客や地元客らが店舗のテラス席などで「密」を避けながら、飲食や会話を楽しむ光景が見られた。西原町の西原きらきらビーチでは、海水浴やビーチバレーを楽しむ人たちの姿があった。

 宜野座村の「道の駅ぎのざ」の駐車場は、行楽客で満車状態となった。大型遊具やプールで遊んだり、レジャーシートを広げて昼食を楽しんだりする家族連れの姿が目立った。豊見城市から家族4人で訪れた男性(39)は「外で楽しめる場所を選んで出掛けている。子どもを遊具で遊ばせて帰りたい」と話した。道の駅そばの川で、エビを捕まえたという長男は(10)は「生き物がたくさんいて楽しかった」と笑顔を見せた。

 那覇市の国際通りでは、キャリーバッグを手にする人の姿もあったが、通りに面した店では手持ち無沙汰な店員が目立った。「にぎやかな国際通りに一刻も早く戻ってほしい」と話すのは、土産物店で働く70代女性。「新型コロナウイルスの感染拡大が始まった昨年と比べて来客は増えた」と言うが「例年とは比べものにならない」と肩を落とした。