【速報】戦後の宮古民謡の第一人者、国吉源次さん死去 90歳


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国吉源次さん=1990年撮影

 戦後を代表する沖縄・宮古民謡の歌い手・国吉源次(くによし・げんじ)さんが4日午後3時23分、前立腺がんのため沖縄県南風原町内の病院で死去した。90歳。告別式は7日午後4時、浦添市勢理客3の11の2、フェニックスホール玉泉院。喪主は妻・義子(よしこ)さん。

 1930年城辺町生まれ。祖母の民謡を聴いて育ち、新城青年会の活動を通してのどを鍛えた。1967年、NHK「のど自慢」沖縄大会・民謡の部で1位に輝いたのをきっかけに、民謡歌手としてデビュー。2度にわたる脳腫瘍の手術からカムバックし、「先祖の残した宮古民謡が、世界の隅々まで行き届くまで頑張りたい」と活動を続けた。

 代表的な演目に「なりやまあやぐ」「トーガニーあやぐ」など。「伊良部トーガニー」などのアルバムを残した。

 宮古民謡保存会会長、2003年県文化功労者。