辺野古撤回へ10万人署名プロジェクトが始動 米議員らと連携しバイデン政権へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
埋め立てや護岸工事が進められる新基地建設現場=2020年9月、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸(小型無人機で撮影)

 ZHAP(ジーハップ=ZENKO辺野古プロジェクト)のメンバーらは13日、県庁記者クラブで会見し、米国の民主党左派やプログレッシブ(進歩派)議員団に影響力がある民主主義的社会主義者(DSA)と連携し、米バイデン政権に辺野古新基地建設計画の撤回を求めるプロジェクトを始めたと発表した。署名運動を展開し、全世界で10万人を目標に賛同者を募る。

 ZHAPは、市民団体「平和と民主主義をめざす全国交歓会」(ZENKO)が立ち上げたプロジェクト。ZENKOはDSAと連携を深めており、署名DSAも署名に協力する。8月のDSA全米大会で辺野古撤回を求める考え。

 彫刻家の金城実さん、沖縄ドローン・プロジェクトの奥間政則さん、沖縄平和市民連絡会の上間芳子さんら35人が署名の呼び掛け人に名を連ねている。奥間さんは大浦湾上空から撮影した写真を示し、海域の軟弱地盤や活断層の危険性を具体的に解説した。大浦湾が世界的に重要な海域「ホープスポット」に認定されていることにも触れ「民衆が立ち上がることが大事だ」と、賛同を呼び掛けた。