逮捕の宮古島前市長と3度面会 防衛省が認める 2015年1月~3月に


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 【東京】陸上自衛隊の宮古島配備に絡む贈収賄事件で下地敏彦前宮古島市長らが逮捕されたことに関し、防衛省は18日、前市長が防衛省側に千代田カントリークラブ(CC)の買収を働き掛けたとされる2015年1月15日から同3月13日にかけて計3回、防衛省関係者が前市長と面会していたことを明らかにした。報道された面会期日を認めた一方で、千代田CCの買収を働き掛けられたかは言及を避けた。参院外交防衛委員会で伊波洋一氏(沖縄の風)に答えた。

 同省の鈴木敦夫地方協力局長は答弁で、15年1月15日に沖縄地方協力本部長が、2月3日と3月13日に同本部長と沖縄防衛局企画部長が、前市長を訪ねて面談したことを認めた。

 本紙が入手した防衛省の内部文書によると、前市長は1月15日の面談で「千代田CCを駐屯地用地として使用することについて検討をお願いしたい」と発言した。2月3日、3月13日には「千代田CCを中心に事業を進めてほしい」「千代田CCを全て取得してほしい。使用方法は防衛省に任せる」と念押ししている。

 一方、岸信夫防衛相は事件について「警察から要請があれば捜査に協力してく」との考えを改めて示した。