オリオンが新製品開発へミニブリュワリー ハッピーパーク10周年で園内に開設


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 【名護】沖縄県名護市東江のオリオンビールの工場見学施設「オリオンハッピーパーク」が18日、10周年を迎えた。同社は「循環型」「地産地消」「イノベーション」などをキーワードにした施設の取り組みを報道陣に発表し、ビールかすを肥料にして育て上げた循環型の大麦づくりなどを紹介した。研究開発の拠点として新たに完成した「ミニブリュワリー」設備も公開した。

 新商品としてシークヮーサーを使用した夏限定のプレミアムビール「ザ・ドラフト プレミアムシークヮーサー」、やんばるの水と今春に収穫したばかり伊江島の大麦を使用した「ザ・ドラフト」初仕込み缶の2種類の発売を発表した。それぞれ6月1日と7月13日に発売予定。

 同施設にはこれまでに100万人以上が来場している。新たなミニブリュワリー設備は、通常規模の約100分の1という小型の製造設備で、今後、新製品の開発・実験の場や、新人研修の場として活用を図っていく。オリオンビールの石井芳典執行役員は「これからも地域の素材を活用し新たな製品づくりに挑戦していきたい」と意気込んだ。

新商品を紹介する石井芳典執行役員(左)と樫原忠ビール商品開発部長=18日、名護市の工場見学施設「オリオンハッピーパーク」
ビールの研究開発拠点として期待されるミニブリュワリー設備=18日、名護市