粟国路線再開へ 第一航空、来月下旬にも


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 【粟国】2018年4月以来、運休となっている那覇―粟国路線を結ぶ第一航空(大阪府、西洞院満寿美社長)が、6月下旬にも運航を再開することが27日、分かった。本紙の取材に担当者は「粟国村など地元の人に役立つことを、早く手掛けられるようにしたい」と意欲を示した。関係者によると、再開に向けて村や県も含めて財源確保などの協議を進めているという。

 第一航空によると、機体は18年と同型のプロペラ機DHC6。乗客定員は19人。那覇―粟国間を週3日のチャーター便、1日1往復として再開し、将来的に定期便を目指す。

 再開時期は新型コロナウイルスの感染状況や緊急事態宣言の解除時期によって、7月以降にずれ込む可能性もある。担当者は「村民に再開について説明をしたい。コロナの影響で難しければ、文書での案内も考えている」とした。

 第一航空は15年8月、粟国空港で着陸失敗の事故を起こし運休した。18年1月~3月は行政補助を受けて運航を再開した。だが、過去最高額となる18年度分の補助額、約2億6千万円の提示に県と村が難色を示し、同年4月に再び運休となっていた。