「沖縄の家族、絆に注目」 NHK「ちむどんどん」プロデューサーの思い


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」ヒロイン役の黒島結菜

 黒島結菜がヒロインを演じるNHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」の制作統括を務めるNHK制作局の小林大児チーフプロデューサーが1日、同ドラマの主要キャスト発表に合わせてメディアの合同インタビューに応じた。小林チーフプロデューサーは「朝ドラは家族と故郷が、一番大事なテーマだと思う。沖縄復帰50年に合わせて沖縄を舞台にし、つながりの濃さを持つ沖縄の家族にフィーチャーした」と話した。

 作品は「おいしい物を大切な人、大好きな人と食べると人は笑顔になる」「遠く離れていても家族の絆は紡がれる」の二つを主なテーマに企画が進められたという。

小林大児チーフプロデューサー

 1日には黒島演じる比嘉暢子の母・比嘉優子役の仲間由紀恵ら、比嘉家のキャストが発表された。暢子が四きょうだいであることについて「日本だと『細雪』、海外だと『若草物語』、朝ドラでは『てるてる家族』など、四きょうだいものには魅力的な、理屈を超えた人と人との絆があり、名作にあふれている。それらも意識し(各作品への)オマージュも込めた」という。

 仲間については「本土復帰というタイミングを描くとなると、お母さん(優子)が生きてきた歴史も含め、沖縄の戦後を体現するような人物であってほしいという議論になった。沖縄を表現するという意味でも最高の人選だと思っている」と語った。

 NHKは「ちむどんどん」の出演者を15日まで、毎週NHKドラマ公式ホームページやツイッターで順次発表する。