休校で食料支援が必要な親子が…ランチサポートが寄付を呼び掛け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
食材が底を突きそうになった倉庫で配布の準備をする富田杏理さん(奥)ら=4日、那覇市の日本郵便沖縄支社

 新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言発令後、食料支援の必要性が急増している。企業や個人の寄付を元に子ども食堂などに食料を配布する「おきなわこども未来ランチサポート」(実施主体・琉球新報社、おとなワンサード、日本郵便沖縄支社)への申し込みは宣言発令前の1回400~500人分から750人分に跳ね上がり、食料の在庫も底を突きそうだ。来週からの休校で需要は高まると予想され、事務局は寄付を呼び掛けている。

 ランチサポートでは寄贈されたり、寄付金で購入したりした食品を、申し込み人数に応じて子ども食堂などに分配している。1週間の配布先は子ども食堂など約20カ所、千世帯以上になる。

 5月23日の緊急事態宣言発令後に要望が増え、在庫は4日現在、菓子のほか、カップ麺が20個程度。おとなワンサードの富田杏理さんは「1カ所分で終わる」と言い、これから寄付金で買い出しをする。寄付金の残りは50万円ほどで、レトルト食品だと4千食程度しか買えない。富田さんは「休校でさらに増えるのは必至」と懸念し、幅広い支援を呼び掛けた。

 個人からは寄付金が助かるという。振込先は沖縄銀行本店・口座番号2612372、またはスマホアプリ「おきぎんSmart」から。問い合わせは事務局(電話)098(995)9505。