九州大会参加可能に 沖縄県教委、高校部活の対処方針変更


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子

 中止となっていた沖縄県内の県立学校の部活動について、県教育委員会は10日、対処方針を変更し、大学の推薦など進路に関わる一部競技の大会参加は感染防止対策の徹底を条件に認めると決めた。これにより全国高校総合体育大会出場の懸かる自転車や陸上は11日から始まる九州大会への参加が可能となった。大会に向けての練習も可能となった。

 対象は自転車、陸上、卓球、ホッケー、レスリング、新体操、ヨット、競泳、水球、ボクシング、女子サッカーの11競技で、県大会を勝ち抜き、九州への派遣が決まっていた選手ら。その他の競技は全国出場が決まっており、引き続き宣言期間中の部活動は中止となる。

 緊急事態宣言で県立学校は20日まで休校中。九州大会との期間が重なる中、宣言下での大会参加は認められないという県の方針に対し、県高校体育連盟が4日に参加許可を文書で要請し、調整を続けていた。

 県教委は、大会成績が大学推薦などの考査対象となる場合があることを考慮。感染防止対策の徹底などを条件に認める方針を示した。10日午後2時ごろに各校に通知した。

 具体的な感染防止対策とは、大会前後3日以内にPCR検査を受けることや、健康観察シートを使用し、大会出発14日前から健康観察を行うことなどを挙げている。