沖縄コロナ人口10万人当たり100人切る 新規陽性166人(6月11日朝) 


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は10日、新型コロナウイルスの新規感染者が166人だったと発表した。新たなクラスター(感染者集団)4件を認定した。感染者の累計は1万9102人となった。1週間の人口10万人当たりの新規感染者は全国1位の94・05人で、2週間ぶりに100人を切った。

 新規感染者の年代別は10歳未満12人、10代27人、20代32人、30代22人、40代27人、50代20人、60代12人、70代5人、80代5人、90代4人。市町村別では那覇市29人、沖縄市24人、うるま市23人、宜野湾市19人、浦添市18人、豊見城市11人など。

 クラスターは南部の高齢者施設と教育機関、名護市の保育施設、家族内感染を確認した。教育機関は学生8人、講師1人が感染し、屋内での歌唱が原因とみられる。保育施設は保育士1人と園児6人が感染した。

 県の糸数公医療技監は「新規感染者が前の週の同じ曜日を下回ることが続いているが、160人は高い水準で、クラスターが発生すれば増加に転じる」と危機感を維持した。

 緊急事態宣言解除の指標について「前回(県独自の宣言解除)の時は(1週間の新規感染者が)103、4人だった。専門家からはもっと抑え込むべきだったとの意見もあり、前回と比較しながら検討する。一つの指標だけで決めるわけではない」と述べた。

 米軍関係は嘉手納基地1人、キャンプ・ハンセン1人の新規感染が判明した。