うるま市長「大変遺憾」 米軍PFOS汚染水流出 国が基地内立ち入り調査へ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
米軍の有害水流出恐れを受け、現場を視察する中村正人うるま市長=12日午前、うるま市昆布

 【うるま】沖縄県うるま市などにある米軍施設から、有害性が指摘されている有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)やPFOA(ピーフォア)を含む水が基地外へ流出した可能性があることを受け、中村正人うるま市長が12日午前、市昆布の発生現場周辺を視察した。中村市長は、米軍ヘリのうるま市津堅島不時着に続く事案に「大変遺憾に思っている」と怒りをあらわにした。市側は、国が日米地位協定の環境補足協定に基づく基地内立ち入り調査を予定していることも明らかにした。

 中村市長は、事案発生の報告が遅れていることに「人命に関わる物質が入っている可能性があり、対応や対処の仕方で大きな問題が残る」と不快感も示した。ヘリ不時着事故で市議会が15日に防衛局に抗議する際、中村市長も同席し流出事案に抗議する考えを示した。

 市側は、外務省や沖縄防衛局が予定している基地内立ち入り調査で、市も同時に立ち入れるよう調整しているとした。