学校の和太鼓 購入支援 渡嘉敷村 ふるさと納税活用 「演舞、全員で練習を」


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
渡嘉敷中学校・風神太鼓による演舞(昨年の同小中の学習発表会)

 【渡嘉敷】渡嘉敷小中学校(大城正篤校長)では和太鼓が不足しており「なんとか購入して全員に練習させてあげたい」と、渡嘉敷村が「伝統和太鼓を継承してくれる小中学生応援プロジェクト」をこのほど立ち上げた。プロジェクトでは、ふるさと納税を活用して、和太鼓購入のための寄付金を募っている。5月24日から始めた。募集期間は8月21日まで。

 ふるさと納税で得た寄付金は小中学生の和太鼓購入と修繕・維持費に使う。生徒の数が増加傾向にあり本年度は36人となった。太鼓不足で全員そろっての練習が困難となっている。

 渡嘉敷小中学校は総合学習の一環で、全児童生徒で太鼓演舞に取り組んでいる。小学生の「美ら島とかしき太鼓」、中学生の「風神太鼓」がある。今年29年目となる「風神太鼓」は、渡嘉敷石油社長で渡嘉敷村商工会会長の新垣徹さん(60)=慶良間太鼓同志会=が発足当初からボランティアで指導に当たっている。

 長年、地域の文化祭やまつりなどの行事に参加し、島尻地区中学校文化祭に毎年出場している。過去には県中学校文化祭への推薦や東京での全国大会への出演経験もあり、学校や島の誇りとなっている。

 風神太鼓リーダーの工藤初貴さん(中3)は「すごい演舞をしたい。そのために太鼓が必要です。迫力ある太鼓の素晴らしさ、楽しさを発信していきたい」と意気込んでいる。
 寄付の受け付けは渡嘉敷村ホームページ「ふるさと納税」https://www.furusato-tax.jp/gcf/1175.から。
 (米田英明通信員)