社会
沖縄戦76年

白梅之塔周辺が老朽化 若梅会がクラウドファンディングで修繕費募る「大事な場所、次世代へ」

白梅之塔や納骨堂へ続く道。コンクリートの一部が破損し崩れやすくなっている=16日、糸満市真栄里

 沖縄県糸満市真栄里の白梅之塔に続く歩道の劣化が進んでいる。白梅之塔は沖縄戦当時、白梅学徒隊として戦地に動員された県立第二高等女学校の学徒らを追悼する塔。歩道は破損箇所もあり、けが人も出ているため、白梅之塔慰霊祭の継続などを目的に活動する「若梅会」は、修繕に向けクラウドファンディングを開始した。8月31日まで。同会のいのうえちず代表(52)や磯崎主佳さん(49)は「誰もが安心して来られる場所として、次の世代につなぎたい」と呼び掛ける。

 若梅会は、県立第二高等女学校の元学徒らでつくる白梅同窓会の中山きく会長の呼び掛けで結成したボランティアグループ。20~50代の男女9人が、平和学習の講師を通じ白梅学徒隊の沖縄戦を語り継いでいる。

 塔建立後、同窓会で寄付を募り香炉や刻銘板を設置し、コンクリート舗装などに充ててきた。だが年数が経過し、コンクリートが割れるなど破損が目立つようになっている。数年前には同窓会の一人が段差でアキレス腱(けん)を切る大けがを負ったほか、転倒する人もいた。

 同窓会や遺族の高齢化で、つえや車いすで訪れる人も増えている。若梅会は道の幅を広げ、破損部分を補修するほか、雨で水がたまり滑りやすくなる供物台下に、滑り止め加工を施すなどの修繕を計画。費用を募るためネットで寄付を募るクラウドファンディングを開始した。磯崎さんは「きくさんから『この場所を(みんなの気持ちで)温めてほしい』と託された。次世代につなぎたい大切な場所だ」。いのうえ代表は「思いをぜひ寄せていただきたい」と話した。

 資金はクラウドファンディングサイト「YUIMA」で募集する。支援は2500円からでき、返礼品に白梅学徒隊の沖縄戦を学ぶオンラインツアーや若梅会作成の戦跡ガイドブック、二高女校章ステッカーがある。目標金額は188万円。詳細は以下のリンクから確認できる。

クラウドファンディングYUIMA
https://yuima-okinawa.jp/project/detail/850


供物台の足元の水たまり。磯崎主佳さんは「御影石が水でぬれ、滑りやすくなっている」と説明する=16日、糸満市真栄里


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