
白梅学徒隊として戦地に動員された沖縄県立第二高等女学校の学徒らを追悼する白梅之塔周辺施設の老朽化で、修繕計画への支援が広がっている。現地慰霊祭の継承などを目的に活動する「若梅会」は15日から修繕費を募るクラウドファンディングを開始したが、1週間で目標額の約7割となる131万円(21日午後5時時点)が集まった。目標金額は188万円で、8月31日まで。
若梅会は白梅同窓会の中山きく会長(92)の呼び掛けで結成した。塔周辺はコンクリートの通路や階段の劣化が目立ち、大けがを負う人も出た。若梅会は同窓会や遺族が安心して来られるよう塔周辺の修繕・整備を計画する。いのうえちず代表(52)は「多くの人が沖縄戦継承に熱い思いを持つことに改めて驚いた。きくさんが続けてきた活動があちこちで実を結んでいる」と語った。
本紙読者からは口座振り込みや現金でも支援をしたいと声が寄せられた。これを受け、クラウドファンディングを運営する琉球新報社では現金書留による送金の受け付けも開始する。宛先は〒900―8656、郵便事業(株)那覇支店私書箱15号、「白梅之塔周辺修繕」プロジェクト係まで。
【関連ニュース】
▼「ひめゆり」だけではない…沖縄の元学徒、コロナ禍の危機と新しい継承のカタチ
▼【クラウドファンディング】白梅之塔の周辺環境を修繕・整備したい!プロジェクト