「『校則だから駄目』の一点張り。なぜ駄目なのかは教えてくれない」。本島南部の高校に通う3年の男子生徒(17)は5月、ツーブロックの髪型を教師に注意された。校則の「奇抜な髪型禁止」に該当するとして「切り直し」を指示された。ツーブロックが他の生徒や自身の学校生活にどんな悪影響を及ぼすのか、教師に説明を求めたが回答はなかった。「前に同じ髪型にしたときは何も言われなかった。先生次第でルールが変わる。納得がいかない」。生徒は不満を漏らした。
ツーブロックはサイドの髪を短く刈り上げ、トップの髪をかぶせる髪型。ツーブロックにした翌日、朝会で生徒指導の教師による「身なりチェック」があり、切り直しを求められた。
「なぜ今回は駄目なのか」。教師は質問に答えなかった。納得がいかず、髪型はそのままにした。同じ指導を受けた他の生徒は後日、教師の指示通り切り直した。
男子生徒の学校には「学科ルール」と呼ばれる、校則にはない規則もある。男子学生が専攻している学科には、学校に教科書を置いて帰ってはいけないという「置き本禁止」のルールがある。「盗まれるかもしれない」という理由からだった。「教科書を盗む生徒がいるのか。そもそも、教師が『なぜ駄目なのか』説明できない校則って、守る必要あるのかな」と首をかしげた。
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