龍柱向き決定 「開かれた場で」 4団体、国に要望書


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 県民主体の首里城再建を求める4団体の関係者が29日、県庁で会見を開き、首里城正殿の大龍柱の向きについて、県民の意見を聞き開かれた場で決めることを求めた=写真。各団体はこれまでに、公開シンポジウムや講演会、陳情などを行ってきたが「国の技術検討委員会は非公開で行われ、県民の意見を聞かず、透明性の低いやり方ですべてを決定している」と指摘した。

 大龍柱を考える会の大田朝章代表(84)は2月に文部科学大臣らに要望書を提出した。「大龍柱を正面向きにすることや、西村貞雄琉球大学名誉教授を委員に指名することを要望したが、約5カ月経過しても連絡がない」と説明した。

 各団体は今後、街頭行動や公開シンポジウムを開催する予定だ。首里城再興研究会と大龍柱を考える会は、7月11日投開票の那覇市議会議員の立候補予定者に対して、「大龍柱の向き」や「首里城の所有権はどこにあるべきか」などのアンケートを実施する。