パラ代表に上与那原、喜納ら221人 トレーナーに安田さん


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男子車いすT52の400メートルと1500メートルに出場する上与那原寛和(SMBC日興証券)

 日本パラリンピック委員会(JPC)は2日、8月24日に開幕する東京パラリンピックの日本選手団の1次発表を行い、史上最多となる221選手が代表に選ばれた。選手団の主将は車いすテニス男子の国枝慎吾(ユニクロ)、副主将はゴールボール女子の浦田理恵(総合メディカル)で、ともに2012年ロンドン大会で金メダルを獲得した第一人者に決まった。

 県勢は男子車いすT52の400メートルと1500メートルの代表で上与那原寛和(SMBC日興証券)が4大会連続の出場。女子車いすマラソンT54の喜納翼(タイヤランド沖縄)は初のパラ代表となる。選手団役員・本部スタッフも発表され、琉球リハビリテーション学院の安田知子さんがトレーナーとして参加する。

上与那原 寛和

 陸上は国立競技場が会場。男子車いすT52の400メートルは8月27日に予選と決勝を行い、同1500メートルは28日に予選、翌29日に決勝を実施する。マラソン競技は9月5日に同競技場発着で行われる。

 開会式の旗手は卓球男子の岩渕幸洋(協和キリン)と、今後選定する女子選手1人が務める。最年長は視覚障害マラソン女子で66歳の西島美保子(JBMA)で、最年少は競泳女子で14歳の山田美幸(WS新潟)。

女子車いすマラソンT54でパラ初出場となる喜納翼(タイヤランド沖縄)

 競技団体が内定選手を発表していなかったシッティングバレーボールと車いすフェンシングも代表が決定。トライアスロンなど出場権争いが終わっていない競技やクラス分け審査が未了の競技、国際パラリンピック委員会(IPC)推薦枠が発表されていない競技などから約30人が今後発表される見通しで、過去最多だった04年アテネ大会の163選手を100人近くも上回る見通しだ。

◆しっかり調整し全力で

 上与那原寛和の話 これからが本番だ。コロナ禍で開催に対していろいろな意見があるが、一選手として、やるからにはしっかり調整して全力で挑みたい。今、大会に向けていい調整ができている。頑張って、形のあるものを手にしたい。

喜納 翼

◆代表の誇り持って挑む

 喜納翼の話 ここが一つのスタートラインだと思っている。地元のうるま市、沖縄を代表し、日本代表として誇りを持ってレースに挑む。本番は早朝ですが、テレビなどを通してレースをご覧いただけると幸いです。応援よろしくお願いします。