クラスター公表遅れ 沖縄県三役の関与示唆 中部病院長が説明


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 沖縄県立中部病院で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の公表が遅れた問題を巡り、同院の玉城和光院長は5日、県議会文教厚生委員会の集中審議で、公表を停止したことに県三役の意思が働いたとの認識を示した。我那覇仁病院事業局長は委員会後の本紙の取材に、「そういったことはない」と否定した。

 玉城院長は、5月末に感染状況を公表すべきかどうかについてメールでやり取りした際、県が公表に難色を示したとして、「(関係者に聞いた話として)上の三役のどちらからか、地域の受ける影響が大きいことを考えると、公表を控えるべきではないかという形を伝えられたとのことだ」と述べた。クラスターの公表について「社会的影響を考えると公表すべきだ。記者会見でやるべきだろうと思っている」と述べた。

 一方、我那覇局長は「記者会見をやめろと言うことは一切ない。中部病院が(会見を)やるという時は、私は『その意見を尊重します』としか話をしていない」と述べた。