高齢者の感染割合が減少 ワクチン効果か「接種進む地域で少ない」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県が発表した18日の新型コロナウイルスの感染者数70人の中に、70代以上はいなかった。17日は81人のうち、80代以上はゼロだった。高齢者の感染割合の低下がうかがえ、その一因にワクチンの効果が挙げられる。一方で県はこれまでの経緯から「流行の始まりは若い人が多い」として、今後の若い人から高齢者への感染拡大に警戒を強めている。

 県内で確認された7月1日~18日の感染者数は計1029人。

 そのうち70代以上は79人(70代42人、80代29人、90歳以上8人)で、割合は7.7%だった。

 一方、昨年2月から7月18日までの累計の感染者数は2万1812人で、そのうち70代以上は2503人(11.5%)となっている。7月の70代以上の感染割合は、4ポイント低かった。

 県の糸数公医療技監は18日、ワクチンの効果について「ワクチンの接種率は市町村で差があり一概には分からないが、接種が進んでいる地域では(感染者が)少なくなっている」と指摘。その上で、若い世代の感染が増加傾向にあり、高齢者の感染割合の低さには「流行の始まりは若い人が多いことも影響していると思う」と説明した。