琉球新報社 
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、県内ホテルではPCR検査や抗原検査付きの宿泊プランの発売や、ワクチン接種済みの宿泊客に対してプレゼントをするなど、安全と観光誘客両立に工夫を凝らしている。
ハレクラニ沖縄（恩納村）は6月、PCR検査付きの宿泊プラン「Halekulani Care（ハレクラニ・ケア）」を期間限定で発売した。同ホテルとパートナー契約を結んでいるにしたんクリニック（東京）が、同プランの予約者に唾液キットを事前に郵送し、予約者自身で採取した唾液をクリニックに返送する仕組み。唾液がクリニックに到着24時間以内に検査結果が分かる。検査結果が陽性の場合、キャンセルしても全額返金の対象となる。
吉江潤総支配人は「新型コロナの影響で旅行に対するハードルが高くなっている。PCR検査付き宿泊プランの提供で、ゲストに安心して滞在してもらいたい」とコメントした。
ルネッサンスリゾートオキナワ（恩納村）と、ココガーデンリゾートオキナワ（うるま市）も7月中旬、「抗原検査キット＆客室ミニバードリンクフリー付き宿泊プラン」を発売した。抗原検査のキットを郵送し、予約者は出発前に感染の可能性を自分で検査できる。
ワクチン接種やPCR検査を受けた宿泊客を対象に、プレゼント宿泊プランも販売している。20日に発売したばかりだが、すでに39人が予約したという。
ルネッサンスリゾートオキナワの担当者は「緊急事態宣言が延長されたため、予約のキャンセルがかなり出た。ホテル側としても、観光客がもっと安心して沖縄に来られるように新たな宿泊プランを提案した」と説明した。
（呉俐君）
