「親子で平和学んで」 中城村へ、ひめゆり資料館の入館券2000枚


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中城村へひめゆり平和祈念資料館の入館チケット2千枚を贈った普天間朝佳館長(前列中央)や受け取った浜田京介村長(同右)ら=16日、中城村役場

 糸満市のひめゆり平和祈念資料館は16日、中城村の小中学生や保護者向けに、入館券2千枚を贈った。普天間朝佳館長が村役場を訪れ、浜田京介村長と比嘉良治教育長に手渡した。浜田村長は「多くの子どもたちに足を運んでほしい」と呼び掛けた。
 村内の小中学生に平和について学んでもらおうと、村は「親子平和学習支援事業費」として予算100万円を充て、これから補助金として資料館に交付する。入館券は来年3月末まで使用できる。村立小中学校で配布された。村内在住で、村立以外の学校に通う児童生徒は村役場の教育総務課で受け取れる。
 入館券1枚で大人2人、子1人の計3人まで入館できる。普天間館長は「資料館支援だけでなく、子どもたちの平和学習にもなる。本当にありがたい」と感謝した。
 同資料館は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で入館者数が激減しており、2020年度の入館者数は19年度に比べ86%減少し、6万6532人となった。
 浜田村長は村議会6月定例会で支援策を検討するとの考えを示していた。