【沖縄企業上位100社ランキング】コロナ減収は最多66社 売上高計4.3%減り2.2兆円


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 東京商工リサーチ沖縄支店は31日、2020年度の県内企業売上高ランキング(20年4月期~21年3月期)を発表した。上位100社の売上高合計は2兆2454億4900万円で、前年度比4・3%減(1003億1400万円減)と4年ぶりに前年を下回った。新型コロナウイルスの拡大を受け、17業種中13業種が減収またはランキング外となり、減収企業は集計の始まった1985年以来過去最多の66社に上った。増収3業種はいずれも2桁以上の伸びで、二極化傾向が浮き彫りになった。

 サンエーが4年ぶりに首位となり、同2・5%増の1953億9800万円だった。売上高に占める割合が高い食料品の需要拡大や新規出店効果が寄与した。

 2位は同27・0%増の1837億7400万円で沖縄徳洲会、3位は同7・1%減の1806億3800万円で沖縄電力が入った。

 上位10社の売上高合計は、前年度比6億4300万円増の9870億300万円。売上高100億円を超えた企業は、前年度の75社から4社減少して71社だった。

 増収率が最も大きかったのはオキジム(売上高81億6千万円)で、前年比37・7%の増加だった。「GIGAスクール構想」に基づき、自治体へのパソコン導入が売り上げを押し上げた。2位は大成ホームの同30・3%増で、売上高は85億500万円と過去最高を記録した。

 東京商工リサーチ沖縄支店の担当者は「全体的に新型コロナの影響が大きく、予想以上の減収になった。コロナ禍は長引く見込みで、21年度の売上高は、極端には落ち込まないと思うが増加に転じるのは難しいのではないか」と話した。