「ついにやった」「明るいニュースありがとう」屋比久の銅メダルに同級生も涙


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屋比久翔平選手の銅メダルに歓喜する同級生ら=3日、宜野湾市真栄原

 世界をばんみかせ―。屋比久翔平選手(26)を応援しようと、宜野湾市の小中学校時代の同級生らは3日夜、市内で息をのみながらテレビで試合を見守った。「ついにやった」。県勢初の快挙に喜びを爆発させた。

 嘉数小、嘉数中、浦添工業高(浦添市)と屋比久選手と一緒だった田中雄一郎さん(26)は、屋比久選手が逆転して勝利を決めると思わず目を潤ませた。小さい頃から釣りをして遊び、今も毎年バーベキューをしたり飲みに行ったりと交流は続いている。「ついにやった。かっこよすぎる」と幼なじみの活躍を喜んだ。

 五輪の開幕前、同級生有志で屋比久選手の好きな言葉「一生懸命」と、「世界をばんみかせ」とのメッセージ入りの横断幕を作り送った。7月31日、テレビ電話をした田中さんが「こっちが緊張している」と伝えると、屋比久選手は「気持ちよく勝つから、また釣りに行こうな」と応じた。

 屋比久選手とよく飲みに行くという野球部出身の内間昌之さん(26)は「野球がしたいと言っていたこともあったけど、お父さんを信じてよかったと思う」と話した。

 小中が一緒の仲村夏生さん(27)は「世の中が落ち込んでいる中で、明るいニュースをありがとうと伝えたい」とたたえた。

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