キビ成分サプリで善玉菌増える?名桜大などが試飲100人募集 


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 【名護・大宜味】名桜大学、沖縄工業高等専門学校、伊藤忠製糖(愛知県)は産学連携共同研究のため10日から、サトウキビから取れる成分「βグルカン」を凝縮したサプリメントを飲むモニターを募集する。20日まで。大宜味村出身で同村在住の健康な人(20~64歳)が対象。沖縄県の健康長寿の解明につながる研究と期待される。

 県からの受託事業である本研究の目的は、βグルカンを飲んで人の腸内に存在する善玉菌の一種「アッカーマンシア菌」が増えるか調べること。同菌は免疫力向上、血糖コントロールの改善などの効果がある。沖縄高専によると長寿の村で知られる大宜味村の高齢者は関東圏の人々に比べ、同菌を多く持つという。

 名桜大の本村純上級准教授は「健康長寿の解明のヒントになり得る研究で期待している」、沖縄高専の池松真也教授は「より多くの人が長生きできるアイデアになればいい」と話した。

 安全性が証明されているサプリメントを4週間飲み、電話調査や開始前後の採便を実施する。先着100人、報奨金は1万円。申し込みはこちらからか、名桜大地域連携機構(電話)0980(51)1555。または、氏名、生年月日、出身地、現住所、電話番号を書いてファクス0980(54)0707、メールj.motomura@meio-u.ac.jpで申し込む。