FC琉球、リズムつくれず4位転落…水戸に0-1 シュートまで持ち込めず


社会
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 サッカー明治安田J2第25節は14日、各地で行われ、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで水戸ホーリーホックと対戦し、0―1で敗れた。14勝6敗5分けで勝ち点47。順位は4位。

 前半は互いに攻防が続き、失点につながりそうな場面も守り切って0―0で折り返した。後半は先制点を奪われ、巻き返しを狙うも追い付くことはできなかった。

 次戦は22日、NDソフトスタジアム山形でモンテディオ山形と対戦する。


水戸に0―1

(2)タピスタ(1勝1敗)
水戸 10勝4分け11敗(34)
 1―0(0―0,1―0)
琉球 14勝5分け6敗(47)
▽得点者 【水】 松崎(5)

 【評】琉球は前半、ゴール前までボールを運ぶが、なかなか最後のシュートまで持ち込めなかった。対する水戸は決定的チャンスを何度もつくり、ゴールに迫った。後半は守備のほころびを突かれ、個人技から崩されて失点。苦しい時間帯も攻め続けたが得点は奪えなかった。


リズムつくれず、後半失点
 

FC琉球―水戸ホーリーホック 後半、シュートを好セーブする琉球のGK猪瀬康介=14日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 試合を通して琉球らしいリズムがつくれず、シュートの機会も少なかった。

 前半、ボールを保持する時間帯はほぼ同じ。だが、フィニッシュまで持ち込みゴールに迫る水戸に対し、琉球は決定的場面をつくり出すことができなかった。守備では、GK猪瀬康介が最後のとりでとなってファインセーブを連発し、無失点で抑えた。

 後半は20分にドリブルで持ち込まれ失点。猪瀬は「ファウルのようなプレーがあり、守備陣の動きが一瞬止まってしまった。その前の段階で他の選手に声掛けするべきだった」と悔やんだ。劣勢の中でも奮闘したのが、前線に張った阿部拓馬だった。ボールキープのうまさやポストプレー、守備の裏へ走り込む積極性が光った。

 チームは、けが人の欠場や新加入選手らの出場でメンバー、ポジションの入れ替わりがあり、一人一人がチームに順応していくための過渡期でもある。

 守備の要として出場し続けている知念哲矢は「相手の足が止まった時に攻め急いだり、縦に入れたボールを奪われてカウンターを食らったり、自分たちらしくないプレーが多かった」と修正点を挙げた。

 (大城三太)


消化不良のゲーム

 樋口靖洋監督(琉球)の話 スペースを突きながら崩すことができず、消化不良のゲームとなった。90分通して自分たちの時間帯をつくることができなかった。守備の中に入られてしまい、距離感がつかめなかった。競り合いやルーズボールを持っていかれていた。


最後まで集中できた

 秋葉忠宏監督(水戸)の話 前半は簡単なミスが多かった。ハーフタイムで後半勝負と選手に伝えた。琉球は厳しくきていなくて、十分崩せるとツートップの選手に伝えていた。全員が勝利に向け、一体感を持って戦えた。最後まで集中力切らすことなかった。