沖縄県宮古島市の座喜味一幸市長は18日、市役所で会見し、同市が新型コロナウイルスの「世界最悪の感染地域」であるとして、観光や帰省で「島に来ないでほしい」と緊急事態宣言中の来島中止を強く求めた。
市などによると8月に入って18日までに、同市で440人の感染が確認された。「医療崩壊の危機」とされた1月第3波時の感染者数(243人)の倍近くに上る。県立宮古病院が16日から一般外来を休止するなど、医療体制が逼迫(ひっぱく)している。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は444・85人と、全国ワーストの県全体(310・32)の1・5倍、東京都(226・83)の2倍近くの水準。コロナ対策失敗で内閣総辞職をしたマレーシア(403・4)も上回る。
市によると、接客業や飲食業、建設業関連の20~30代の若者の感染が多いという。座喜味市長は「酒類提供禁止を守らない飲食店や、観光地での感染が深刻な状況だ」と危機感をあらわにした。
その上で「感染者が来島するなど本土からの流入が発生源の要因の一つになっている」と指摘した。
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