東京パラリンピックの陸上男子車いすT52の400メートルと1500メートルで銅メダルを獲得した上与那原寛和選手(50)=SMBC日興証券=が30日夜、沖縄県の那覇空港に到着した。関係者の出迎えを受け、「(メダルが取れて)ほっとしている」と晴れやかな表情で応えた。
同日午前に都内で記者会見に臨み、帰路に就いた。二つの銅メダルを首から下げて空港ロビーに姿を見せ「いろいろな方の応援がなければ取れなかった。(2種目で銅も)狙ってはいたが自分でもびっくりだ」と達成感をのぞかせた。今後のパラリンピックについて記者に問われ「パリ、そしてその次ももちろん(狙う)。まだ金メダルは取れていないので」と目標を語った。
後援会は空港でのセレモニーは行わず、支援者とその子どもらで出迎えた。手作りのメダルと交換で、銅メダルを掛けてもらった川端悠翔(ゆうと)さん=高原小5年=は「すごく重いけど、うれしい」と本物のメダルを見つめていた。