汚染水放出「暴挙だ」 各政党 防衛局などに抗議


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小野功雄沖縄防衛局長(左)に抗議文を手渡す公明党県本の金城勉代表=30日、嘉手納町の同局

 在沖米海兵隊が普天間飛行場から有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含む汚染水を処理して公共下水道へ放出したことを受け、社大党、社民党県連、公明党県本は30日、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所にそれぞれ抗議した。

 各政党の代表らは、汚染水の取り扱いについて、日米間で協議が進められている中、米側が一方的に放出したとして、「抜き打ちだ」「暴挙だ」などと米軍の対応を批判した。

 抗議に対して、沖縄防衛局の小野功雄局長らは「処分法などについて、日米間で協議していた中での放流で極めて遺憾だ」と改めて強調。同局の猿渡毅企画部次長は、県や国などの7月の基地内調査時に「雨水などで(貯水槽から)あふれる可能性があり、費用も高く、他の環境上優先事項に費用を掛けられないため」と米側から説明があったと明らかにした。

 各政党は日米地位協定の見直し・改定のほか、米軍基地への立ち入り調査、基地内の汚水総量の明示などを求めた。