「選挙のたびクラスター」警鐘の中…両陣営とも密集飲食 伊平屋村長選


この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
伊平屋村役場

 【伊平屋】新型コロナウイルスの感染防止が呼び掛けられる中、伊平屋村長選挙に立候補した名嘉律夫氏と伊礼幸雄氏それぞれの選挙事務所に支援者ら数十人が集まり、一部が飲食をしていたことが2日までに分かった。両氏は事実を認めている。

 支持者が集まったのは選挙当日の8月29日と前日。両氏の事務所では屋外にテントやテーブルが設置され、食事や飲み物などが用意されていた。中にはマスクをせずに歩く人や飲酒する人の姿もあった。

 名嘉氏は「事務所としては早めに帰宅するよう呼び掛けた」と釈明。「密集した状態になってしまい、反省している」と述べた。

 伊礼氏は「マスクの着用を呼び掛け、手指の消毒も準備するなど対策を実施したので問題ない」と説明した。

 8月29日には、県の糸数公医療技監が選挙のたびにクラスター(集団感染)が発生すると指摘。離島で患者が発生した場合は入院調整が困難になるとして、3密の回避や会食などを控えるよう呼び掛けていた。

 伊平屋村は人口約1200人。昨年12月に30人の感染が確認され、県内の小規模離島で初めてクラスターと認定された。

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