那覇市のワクチン予約コールセンターで感染者 人員不足で一時は電話つながりにくく


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 那覇市の新型コロナウイルスワクチン集団接種の予約を受け付けるコールセンターで、8月中旬に新型コロナ感染者が発生し、約10日間、3分の1の人員になっていたことが分かった。市は同月17日から第8回予約を受け付けたが、電話がつながりにくく、人員不足が一因だったという。

 10日に開かれた市議会9月定例会一般質問で、長嶺達也健康部長が奥間綾乃氏(無所属クラブ)に明らかにした。

 市によると、感染したスタッフと濃厚接触者になったスタッフの就業が制限され、4分の1に減った。8月17日は7万3048回の着信に対し、対応できたのは285件だった。市はコールセンターに感染対策の徹底を求めた。8月31日からの第9回予約受け付けでは人員を増やし、特に混乱は生じなかったという。

 長嶺部長は当時公表しなかった理由を問われ「何らかの理由があったわけではない。市民に迷惑を掛けたことを考えると公表すべきだったと深く反省している」と述べた。