県内の新型コロナウイルス新規感染者が減少を続ける中、県が「正念場」とみる秋の大型連休(シルバーウイーク)が18日から始まる。航空各社によると、沖縄路線の予約状況は昨年の連休と比べ低調だ。県は今月末の宣言解除に向け、感染防止策に注力する。
日本トランスオーシャン航空の予約状況は、大型連休前半の3連休(18~20日)が前年比6割程度、後半の23~26日が同4割程度となっている。コロナ前と比べると3~4割程度の水準で、担当者は「連休だからといってもそんなに予約が高まるわけでもない」と話した。
全日本空輸は、今月上旬と比べて予約数が伸びる動きは鈍いという。18~26日の予約数は前年同時期と比べて8割未満となっている。担当者は「昨年の同時期はGoToトラベルキャンペーンが実施され、今よりも旅行に行きやすい雰囲気だった。このタイミングから(予約が)伸びるのも考えにくい」と話した。
大型連休直前の17日、那覇空港に到着する観光客の姿はまばらだった。静岡県の男性(68)は「旅行というよりはリフレッシュ。ホテルから出ないで過ごそうと思っている」と、静かに過ごす予定だ。「人流を抑制したいのならモノレールを止めればいいが、現実的にそんなことはできない。それぞれが自覚を持って行動を自制することが大事だ」と話した。
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