沖縄SV、昇格へ正念場の2連戦 あす都農とVかけ対決 サッカー九州リーグ


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ボールポゼッションの練習で指示を出す高原直泰(左)とボールを持つ藤池翼(中央)=16日、具志川運動公園多種目球技場(沖縄SV提供)

 4月に開幕したサッカー九州リーグは18、19の両日、熊本県で21節と最終22節を行い、優勝チームが決定する。沖縄SVは現在2位で勝ち点45。1位はヴェロスクロノス都農(宮崎)で勝ち点47。アマチュア最高峰の日本フットボールリーグ(JFL)昇格につながる全国地域チャンピオンズリーグ(11月)への出場権は優勝チームに与えられ、残り2試合が正念場となる。18日は5位の佐賀LIXIL FCと対戦し、19日は都農と直接対決する。沖縄SVは2勝すれば優勝が決定。21節がヴェロスクロノス都農とともに黒星だった場合は22節の直接対決で決まる。

 沖縄SVは決戦を前に16日、具志川運動公園多種目球技場で調整を行った。ボールを使っての基礎練習を30分ほど行った後、ゲーム形式での守備の確認やセットプレーのトレーニングを短時間に分けて複数回行った。

 21節で沖縄SVが敗れ、ヴェロスクロノス都農が勝った場合は、都農の優勝が決まる。SVの監督兼選手の髙原直泰は「自分たちの力で勝たないといけない」と説明。「こういう状況にしたのは自分たちの責任。今までの準備が十分だったか、土日の結果で全てが分かると思う」と背水の陣で臨む覚悟だ。

 今季全試合フル出場のDF岡根直哉は「勝つしかないという状況の中で一番大事なのは、冷静にゲームを進め、どこで勝負に出るか。自分たち(DF陣)には経験豊富な選手が多くいるので、後ろからチーム全体に落ち着きをもたらすような安定した守備をしたい」とベテランらしくチームを支えることを誓った。

 今季12得点のFW赤木直人は「チームとして絶対に勝たないといけない2連戦。ゴールという結果でチームを勝たすことができればと思う」と闘志を前面に戦う。

 勝者には勝ち点3、PK勝ち2点、PK負け1点が与えられる。勝ち点が並んだ場合は全試合の得失点差で順位を決定する。得失点差は都農が61に対し、沖縄SVが68と上回っている。沖縄SVの今季唯一の敗戦は都農戦で、6月20日の第11節にPK戦にもつれ、PK4―5で敗れた。