社会

宮古島汚職、贈賄側の元社長に有罪判決 那覇地裁

那覇地裁

 宮古島市上野野原の陸上自衛隊宮古島駐屯地の用地取得を巡る贈収賄事件で、当時宮古島市長だった下地敏彦被告(75)=収賄罪で起訴=に現金600万円を渡したとして、贈賄罪に問われたゴルフ場経営「千代田カントリークラブ(CC)」の元社長の男(65)に、那覇地裁は22日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。被告側は控訴しない方針。

 大橋弘治裁判長は判決理由で、千代田CCが多額の債務を抱えていたことに触れ、被告が同社の土地を陸自用地として国に売却するため、前市長に配備計画の受け入れを表明するよう陳情していたと指摘した。

 売却後は、賄賂に使う現金を捻出するため裏金作りをするなど、「自発的・能動的に犯行に及んだ」とした。

 賄賂として渡した現金は600万円で、比較的多額だとし「このような多額の現金を供与すること自体、市長の職務の公正を害し、市民の信頼を損なわせるものだ」と述べた。

 一方で起訴内容を認めて反省の態度を示していることなどから、刑の執行を猶予するのが相当だと結論付けた。

 判決によると、前市長による陸自配備計画の受け入れ表明により、千代田CCの土地を陸自駐屯地用地として国に売却できたことへの謝礼として2018年5月24日、東京都千代田区の全国町村会館で、前市長に対し、現金600万円を渡した。

 閉廷後、被告の弁護人は「妥当な判決。犯罪の成立は認めているので、これ以上争うことはない」などと述べ、控訴しない方針を明らかにした。

 那覇地検の中村功一次席検事は「検察の主張が裁判所に理解いただけたと考えている」とコメントした。


 



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